5 終章 未来
終章の登場人物
ヤマク村 ワケノ:ヤマク村の村長。ナギの母。ウチナリの育ての親。地母神ムスビだったが、神を辞めて人として暮らしている。タカハ:ワケノの夫。ナギの父。ウチナリの育ての親。天神クハラだったが、神を辞めて人として暮らしている。ヤネリ:家族を失い... 5 終章 未来
最終話 未来
「ウチナリ、ぼさっとしてないでお前も早く弓を構えな」 ウチナリは狼に吠えられたくらいで萎縮は別次元だった。タルケが吠えると同時に赤い毛並みが淡く光るのが見え、神獣というのは嘘ではなかったのだと驚いた。それにしても、問題なく動けているワケ... 5 終章 未来
第九話 挑戦
ヤネリのタルケに対する蟠は山に入って獲ってくるからな。ナギが寂しがってるくらいだ」 もちろんワケノとタカハも危険は承知しているので、いまこうしてここにいる。 ヤネリが先頭に立ち、鉈し動きにくくなった。「何かあったな。タカハはナギたちに... 5 終章 未来
第八話 だって子どもでしょー?
ヤネリは川岸で背中を丸めて座り込み、わかりやすく落ち込んでいた。タルケに八つ当たりしたのはわかっていた。だからそれを止めたタカハも間違っていない。睨でた。「もー!なっちゃんはぼくのこと子ども扱いしないでよー!」「だって子どもでしょー?... 5 終章 未来
第七話 あいつ今日おかしいよ
意識を取り戻したツグノは、タオツキとともに狂い人の世話を始めた。ツグノもまた、タオツキほどではないが人間離れした力を獲得していた。幼い頃に熊に襲われているところをタオツキが助けてくれたことは、ツグノにとってとても大切な記憶だ。ツグノが... 5 終章 未来
第六話 それでも諦めることはしない
タオツキは狂い人を連れて村外れに移住し、狂い人の意識を戻そうと奮闘しているが、いまのところ誰の意識も戻っていない。時々、狩りをしてはヤマク村に届けている。贖罪を口に含む。まるで幼い子どものようだった。それ以降、自分が命じていないのにツ... 5 終章 未来
第五話 実験
首を刎、鳥などのいろいろな種の動く死骸を見つけることも増えた。「この黒い液体は、生きているのか?他の生き物に寄生している。集まって大きくなろうとする。……どうやって増えている?」 オキヒはここしばらくは検証に熱中し、退屈を忘れることがで... 5 終章 未来
第四話 帰還
ミヒルとイセイ、シキの三柱はシモワタと別れ、再び海面へと浮上した。「地上での用事はすべて終わりました。タカハ様とワケノ様に挨拶をしてから、天に戻りましょう」「ミヒル様、良いのですか?村にはタルケがいますよ」 イセイがいたずらっぽく笑う... 5 終章 未来
第三話 海と鏡の管理者
ヤマク村を出発して人目につかないところまで離れたところで、ミヒルとイセイ、シキの三柱は隠舟から千尋水鏡を取り出す。すると、さきほど筒が伸びてきた船壁の近くからちょうど鏡が納まる大きさの受け皿がぬるりと飛び出る。ミヒルはそこに鏡を納める... 5 終章 未来
第二話 ここでお別れだ。
隠舟いませんでした。無事に神器を備えることができましたし、タルケも幼いながら管理者としての自覚があるようですよ」「……そうですか」 イセイはミヒルから探るような視線を感じる。少し気になったが、病み上がりのためか、と思い直す。 ミヒルとイ...
